STORY
04 silver × cellulose acetateAUFHEBEN

植物由来のセルロースアセテートとスターリングシルバーをミニマルに融合したジュエリーのご紹介。
セルロースアセテート樹脂は、綿花(コットンリンター)と高純度パルプから作られた植物繊維のため、
人にも地球環境に優しいサスティナブルなバイオマスプラスチックです。
石油由来のプラスチックに比べて、しなやかな樹脂で割れにくく、
プラスチックの宝石とも称されるほど美しい色合いが魅力の素材です。
susuiが使用しているアセテートシートは、
業界最大のアセテート生地メーカーであるイタリアのマツケリー社のもの。
2万色を超える色柄の中から、susuiらしい2色を選びました。
そこから、福井県鯖江市の職人さんに一点一点丁寧にカットしていただいています。
ロジウムコーティングで輝かせたスターリングシルバーと構築的に組み合わせ、
無機質なデザインと有機的な素材を掛け合わせた美しいバランスのジュエリーが完成しました。
個性的でありながらも、存在感を引き立て合い身につける人に溶け込んでくれます。
01 silver × wood1st collection

宝飾店を営む両親の影響でジュエリーの勉強をはじめて、基礎から彫金を学びました。
他にないデザイン、自分らしいデザインを見つけるために、
あれこれ試行錯誤している中で木工職人さんと出逢い、ヒントをもらいました。
熟練された技術を持つTODO工房の藤倉さんは、
主に大きな家具などを作られるベテランの職人さんです。
私が求める小さな小さなパーツは、家具用にカットする鋸の刃では無謀なことにも関わらず、
サンプル品が完成するまで親身になってご協力いただき、感謝しかありません。
やりたいことを実現するためには、実験の繰り返しです。
その後、老舗の仏具屋の職人さんに出逢い、
仏壇を作るための繊細な刃でカットしていただけるようになりました。
こうしていろんな出逢いがあり、
新しいデザインが生まれ、カタチになります。
そんな出逢いを大切にしながら、
これからも新しいアイデアを見つけていきたいと思います。
これが、susuiの特徴とするデザインの原点です。
conceptsusui

宝飾店を営む両親は、地元の小さな商店街で40年以上お店を続けています。
例えどんなに小さなお店でも、長く続けられること、長年愛されるお店を運営できることは、
とても素晴らしいことだと思います。
「ビジュードファミュ」(家代々の宝石)というヨーロッパでは伝統的な風習がありますが、
両親の宝飾店でも、オープン当初からのお客様は娘さんからお孫さんまで代々ジュエリーを受け継ぎ、
地金や天然石を使って新しいデザインにリフォームしたりと、
何十年も前に購入されたジュエリーが今も大切にされています。
モノが溢れかえり、どんどん捨てられる世の中に
こうやってモノが大切にされ続ける姿はやはり美しいなと思います。
ジュエリーは贅沢品であり、生きていく上で必要不可欠ではないモノかもしれません。
ですが、心を豊かにしてくれます。
たくさん持たなくていい。
一度出会ってときめいたジュエリーは、お守りのように大切に身に付けていたい。
壊れたら修理したり磨いたり、飽きたら少し手を加えて、また新しいジュエリーに生まれ変わらせることも出来ます。
「susui (シュスイ)」は、
父親の名前からなぞらえて創った造語です。
大切な人から大切なものや想いを受け継ぎ、
水のようにカタチや姿を変化させながら、
身につける人に寄り添い、
いつも味方でいてくれるようなジュエリーを届けていけたらと思っています。